ED 原因

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EDとは

EDとは

ED(勃起不全)とは勃起障害のことで、 専門的には 「性交時に十分な勃起が得られないために、 あるいは十分な勃起が維持できないため満足な性交が得られない状態」 と定義されています。
30代以上の既婚男性の約30%は勃起不全を自覚していると言われています。

勃起障害の言い方として従来使われていた言い方に「インポテンツ」がありますが、性的不能と訳されるこの言葉は、人として本来備わっている能力が失われている事を意味していますが、欧米では、最近、 勃起不全という表現が定着しつつあります。
男性機能の低下という疾患をあらわす英語 Erectile Dysfunctionの頭文字をとって、「勃起不全(ED)」と表記する事が多いようです。

EDの原因

EDの原因

今まで順調にいっていた性生活が、四十代(個人差はあります)あたりかなら少し陰りが見えてきます。

加齢は、確かにEDを併発する大きな危険因子の一つといわれています。
しかし、EDは老化現.象そのものを意味するものではなく、正しくはほかの危険因子が加齢とともに増加すると考えて下さい。
では、EDの原因とされる危険因子とは何でしょうか。実際に専門医が厳密に診断した場合、次のように分けることができます。
「心因性ED」、「血管 障害性ED」、「神経障害性ED」、「血管神経性ED」、「陰茎性ED」、「内分泌性ED」。
ですが、一般的には、大きく「心因性ED」と「器質性(身体に原因がある)ED」または、両者が絡み合った混合型EDに分けることができます。

心因性ED

心因 性EDとは、単純にストレスのことです。
基本的には身体に異常がなく、ストレスなどに代表される原因が勃起障害(ED)を誘発することです。
つまり、健康体で、どこも身体が悪くないのに、 精神的な要因で勃起障害(ED)になってしまうという障害です。

こうしたストレスがどうして勃起障害(ED)を起こしてしまうのでしょうか。
最初に述べた勃起のメカニズムを思い起こしてください。勃起を促すためには、基本的にまず性的な刺激が必要です。大脳を興奮させるためには、刺激が必要なんです。
刺激とは、すでに述べたように空想のイメージ、視覚、聴覚、 嗅覚、あるいはペニスの直接刺激などです。

このような刺激が大脳を興奮させ勃起を促すわけですが、ストレスがあると、いくら刺激を与えても、勃起を促す大脳中枢神経、自律神経、内.分泌系な どに悪影響を及ぼし、勃起のメカニズムがうまく作用しなくなります。
これが心因性勃起障害(ED)の要因です。

器質性(身体に原因がある)ED

器質性EDとは、糖尿病、肥満、骨盤内の手術、高血圧症、心臓病、高脂血症、内分泌障害(ホルモン障害)、薬物(降圧 剤やうつ病治療薬などの副作用)または、陰茎(ペニス)弩曲障害などの変形などです。

器質性のEDで、一般的によく知られているのは糖尿病です。
年々増加の傾向にある糖尿病は、推定で三〜六割もの患者がEDを合併するといわれ、器質性の原因によるEDのなかで糖尿病が占める割合はきわめて大きいです。

その他、器質性の原因による主なEDには動脈硬化、高血圧、高脂血症、うつ病、肝機能障害腎機能障害によるもの、また薬物の副作用によるEDがあ ります。
泌尿器科系の疾患(前立腺肥大症、前立腺炎や精巣静脈瘤など)もEDの原因となる可能性があります。
排尿状態が悪いことなどが心理的な要因でEDが 起こったり、治療薬の一部にEDを引き起こす薬剤が含まれているケースもあります。

加齢に伴うものであれば、特に動脈硬化(血管が硬くなる症状)が原因と考えられます。
動脈硬化になると血管が十分に拡がらないばかりか、血液の循環が悪く なります。
そのため、陰茎海綿体にも十分な血液が流れ込まず、EDが起こりやすくなります。
また、慢性腎不全の方や血液透析を受けている方は、ホルモンの変化や全身の動脈硬化や神経障害が進行することでEDが起こりやすくなるといわれています。
そのほか、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、多発性硬化症などの疾患、生まれつ きの病気により陰茎の形が性交に適さない場合や下腹部の手術や外傷によって神経・血管を損傷している場合などはEDの原因となることがあります。

EDの治療方法

代表的な治療法として、治療薬の投薬をする医療機関が多いです。
日本の厚生省で認可された「バイアグラ」や「レビトラ」が代表的な治療薬で、医師による診察と、充分なカウンセリングが不可欠です。